ご挨拶
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山形大学医学部長
山形大学医学部東日本重粒子センター
運営委員会委員長 永瀬 智ご挨拶~未来の医療を創る
山形大学医学部では、2004年に嘉山孝正名誉教授(当時、医学部長)が重粒子線照射装置の導入を計画し、2015年に国の予算を獲得して以来、一歩一歩整備を進めてきました。そして、世界で3台目となる回転ガントリーを備え附属病院に隣接するコンパクトな重粒子線治療装置(山形モデル)が完成し、2020年12月に開所式を迎えました。2021年2月には前立腺がんに対する重粒子線照射治療を開始し、以来順調に治療実績を積み重ね、2023年度には年間目標数であった600を超える、662名の治療を終えることができました。
照射開始から3年が過ぎ、これまでの累積治療件数は1500件を超え順調に治療実績を重ねております。これは、医療関係者の努力のみならず、関係官庁、そして山形県、山形市をはじめとする地元の市町村、数多くの地元の企業や個人からのご支援とご理解があったからこそと思っております。
令和6年度からは、これまでの適応疾患に加えて、早期肺がん、6センチ以上の子宮頸部扁平上皮がんや婦人科領域悪性黒色腫が新たに公的医療保険の適用となりました。東北・北海道で唯一となる立派な装置を生かし、未来の医療を創ることに貢献することが山形大学医学部に課せられた大きな使命です。感謝の気持ちとその責任の重さを忘れずに、今後も誠実に治療を行っていきたいと思います。これからも皆様の一層のご理解とご支援をお願い申し上げます。 -
山形大学医学部東日本重粒子センター長
山形大学大学院医学系研究科
先進的医科学専攻重粒子線医学講座教授 岩井 岳夫山形大学医学部東日本重粒子センターは、北日本唯一の重粒子線治療施設として令和2年2月に前立腺癌の治療を開始しました。以後少しずつ治療の対象を拡大し、令和4年10月以降、眼球を除く全ての対象疾患に対する重粒子線治療を実施しています。大学病院と連絡橋で直接結ばれており、総合病院の医療資源をフルに活用できることと、患者さんを傾けずに重粒子線をどの方向からでも照射できることが当センターの特長です。これら両方を併せ持った重粒子線治療施設は世界でも当センターだけであり、こうした点が患者さんや医療関係者から高く評価されています。これからも地元山形県だけでなく東北・新潟・北海道を中心に、この治療を必要とする世界中のがん患者さんに東日本重粒子センターをご利用いただきたいと強く願っています。
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山形大学医学部附属病院重粒子線治療センター長
山形大学大学院医学系研究科医学専攻
放射線医学(放射線腫瘍学分野)講座教授 小藤 昌志ご挨拶 -常に最良の重粒子線治療を-
重粒子線治療は線量集中性に優れ、放射線治療抵抗性の病気にも効果が期待できます。この特性を活かすことで、手術や放射線治療が適応にならない病気に対して最後の切り札となり、また治療成績が他の治療と同等でも副作用のより少ない体に優しい治療となり得ます。近年これら治療効果が認められ、多くの病気で重粒子線治療が保険収載されています。
重粒子線治療は日本が世界をリードする治療法です。山形大学でも回転ガントリーとスキャニング照射という最新の重粒子線治療装置を持つ東日本重粒子センターを多くの関係者の皆様のご尽力により設立することができました。2021年より治療を開始し、これまで多くの患者様をご紹介頂き順調に治療を行ってくることができました。今後も現状に満足することなく最良の重粒子線治療を追求し、患者様に提供できるように誠心誠意努力して参ります。引き続きご指導、ご支援よろしくお願い致します。