【プレスリリース】大学院医学系研究科先進的医科学専攻博士前期課程の大学院生 山田綾香さんが IAEAマリー・キュリー奨学生に選抜されました
2026.03.05

ホーム 〉新着情報 〉【プレスリリース】大学院医学系研究科先進的医科学専攻博士前期課程の大学院生 山田綾香さんが IAEAマリー・キュリー奨学生に選抜されました

【本件のポイント】
●    大学院医学系研究科 先進的医科学専攻 医学物理コース重粒子線医学講座 博士前期課程1年の山田綾香さん(新潟医療福祉大学卒)が国際原子力機関( IAEA )の「IAEAマリー・キュリー奨学金プログラム(Marie Sklodowska-Curie Fellowship Programme, MSCFP)」の奨学生に選ばれました。
●    MSCFPは、ラジウムを発見し、キュリー療法の開発やレントゲン車を開発し自ら各地を回るなど放射線医療の実践にも尽くしたマリー・キュリー博士を顕彰して、若手の女性が原子力・放射線分野でキャリアを追及できるようIAEAが支援するものです。IAEA加盟国の学業成績の優れた意欲の高い女子学生が書類審査により採択され、原子力・放射線関連分野の修士課程修了のための奨学金が支給されるとともに、IAEAが仲介するインターンシップの機会が提供されます。
●    2020年に始まったMSCFPでは、日本は共同提案国として資金を拠出しており、世界で年間100名~200名の奨学生を選抜しています。山田さんは本学では初のMSCFP奨学生として選抜され、現行学期分から博士前期課程修了までの授業料全額をMSCFPが負担します。


【研究テーマ】
「重粒子線治療のための機械学習を応用した患者QAシステムの開発」

【研究概要】
重粒子線治療の治療開始前には、適切に患者さんに治療が行われるように治療計画を立案し、それを実際に照射してテストするというプロセス(患者QA)によって治療照射の正確性が担保されています。このプロセスには多大な時間と作業工数を要し、治療患者が増えてくると治療施設側の大きな負担になっていきます。私は、この患者QAのプロセスを安全に簡略化させる仕組みを開発する研究を行っています。具体的には、機械学習を用いて簡易的な測定のみで患者治療照射の正確性を担保するシステムです。このシステムの開発により、粒子線治療施設における多くのコストが削減され、さらに多くの患者さんの治療に繋がります。今はこのシステムを利用した解析を進めているところで、結果は4月に横浜市で開催される日本医学物理学会学術大会で発表予定です。



【選抜学生コメント】
山形大学大学院医学系研究科 先進的医科学専攻 重粒子線医学講座
博士前期課程 山田 綾香

「この度、名誉あるIAEA MSCFPの奨学生に選出され、大変光栄に存じます。これもひとえに、本プログラムへの挑戦を温かく後押ししてくださった岩井教授をはじめ、日頃の研究活動等において多大なご指導をいただいている先生方のおかげと深く感謝申し上げます。この奨学金は、自身の研究活動における大きな励みとなります。将来は、放射線治療、特に重粒子線治療の有用性を広め、より多くの患者さん、社会に貢献できる女性研究者を目指して一層邁進する所存です。」




【教授コメント】
山形大学医学部東日本重粒子センター長
山形大学大学院医学系研究科 先進的医科学専攻重粒子線医学講座
教授 岩井 岳夫

「山田さんは重粒子線治療に関連する医学物理研究をやってみたいと希望して、新潟から当講座に入って来てくれました。彼女は非常に熱心かつ成績優秀だったことから、MSCFPに合っているんじゃないかと思い、挑戦するように勧めました。IAEAの方もグロッシー事務局長がイタリアの重粒子線治療施設を訪問するなど、この分野への関心の高さを示していましたが、狭き門を突破して本当に選抜されるとは驚きです。この素晴らしいできごとを山田さんの今後のキャリア形成に役立てていってもらえればと思っています。」




▼ 取材を希望するメディアの皆様へ(山形大学医学部附属病院公式サイト)
https://www1.id.yamagata-u.ac.jp/MIDINFO/inquiry/media.html

<お問い合わせ>
山形大学医学部東日本重粒子センター(広報担当)
電 話:023-628-5576
e-mail:yu-heavyion@jm.kj.yamagata-u.ac.jp

[関連リンク]
▼ IAEAホームページ「マリー・キュリー奨学金プログラム」
https://www.iaea.org/services/key-programmes/together-for-more-women-in-nuclear/iaea-marie-sklodowska-curie-fellowship-programme

上に戻るボタン

上へ戻る